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2024/10/25 15:12

今回は今注目されている「バイオフィリックデザイン」について、少しだけご紹介させて頂きます。



バイオフィリックデザインとは「人間には“自然とつながりたい”という本能的欲求がある」という概念を反映した空間デザインの手法。1984年に米国生物学者エドワード・O・ウィルソン氏が提唱し、英語の「bio:生物、自然」と「philia:愛着、愛情」を組み合わせた造語。


都心のオフィスインテリアなどでは近年注目されているワードですが、普段から観葉植物を育てている人からすれば当然のように行われているとも言えます。このデザインの目的は、建物や空間に自然要素を取り入れることで、居住者の健康や幸福感を高め、ストレスを軽減することにあります。リラックス効果や集中力の向上、さらには創造性を刺激する効果があるとされており、住宅、オフィス、病院、学校など、さまざまな空間で注目されています。



具体的には、以下のような要素を取り入れることがバイオフィリックデザインの特徴とされています。


1.自然素材の使用:木材、石、竹などの天然素材を使用し、自然の質感を室内に再現します。


2.植物の導入:観葉植物や垂直庭園などを空間に配置し、緑を感じられる環境を作ります。


3.自然光の活用:太陽光を最大限に取り入れることで、空間を明るくし、自然のリズムに合わせた生活を促進します。


4.自然の形状・パターンの模倣:曲線や不規則な形状など、自然界に見られる形を取り入れ、建築やデザインに活かします。


5.自然景観との繋がり:窓からの眺望や中庭を設置し、外部の自然環境との接続を重視します。



改めて手法や定義を書くと堅苦しいですが、人が自然を求めていることは感覚的に理解されているように思います。更には、自然の色が目に優しく、植物は空気を綺麗にしてくれるような視覚や機能的なことだけではなく、日常的に自然に手で触れることで精神的に穏やかになれることも、このバイオフィリックデザインの意味合いの中には含まれているように思います。


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